2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒に、三陸沖の深さ約24kmで発生したマグニチュード9.0の地震。
このM9.0という地震の規模は、1923年(大正12年)の関東大震災のM7.9や1994年(平成6年)の北海道東方沖地震のM8.2を上回る日本国内観測史上最大、1900年以降、世界でも4番目の大きさの地震である。
この地震では、本震および余震による建造物の倒壊・地滑りや液状化現象などの直接的な被害のほか、津波・火災そして、福島第一原子力発電所に伴う放射性物質漏れや、大規模停電などが発生し、東北地方を中心とした甚大な一次被害のみならず、日本全国および世界に経済的な二次被害をもたらしている。
今回の地震によって東日本全体の家に甚大な被害が及びましたが。その中で震度や家の立地によって変わりますが、『和室の物だけは倒れなかった』等と言った声を多く頂きました。
実際に震度5強の揺れを感じた我が家でも和室はほとんど被害が無く不思議なくらいです。
以下にこの件について書いた方の某ブログを転記します。
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未だ余震が続いているが、今回の地震には心底恐怖を感じた。
事務所にいたが、次から次に物が倒れ、棚からファイルや書物は勿論、テレビまでが棚板とも落下するに至っては建屋自体が倒壊するかと思った。
どうすることも出来ずに、目の前のPCだけは狭いデスクから転げ落ちないように、しっかり押さえていたが、建屋が崩れたら全てがお陀仏になるのではと心配した。
激しい揺れが収まったところで、何はともあれ自宅の様子を確認しなくては、と電話を取り上げたが固定も携帯も不通である。遠くはないのだからとりあえず帰宅すると、婆さんが以外とあっけらかんと玄関を開けてくれた。揺れた事は間違いないが、特に問題はないそうだ。
自分の部屋(和室)を確認すると、今朝出かけた時とほとんど変りが無い。考えてみると和室なので棚が無い。硝子戸のはまったサイドボードが1個置いてあるが、中身に変化はないようだ。机の上にDVDが19枚積んであったのも全く崩れていない。
事務所は僅か6畳足らずの狭い部屋一杯に、あらゆるものが取りちらかっている。
椅子に腰かけて作業をするという事は楽ではあるが、必然必要とするものを比較的高い位置に置く事になる。和室にあって物が置けるのは精々あるのが座卓である。簡素を基本とする和室は重心が低いと言う事だろう、いざという時に比較的安心できる事を改めて認識した。
いかがでしょうか?
和室というのは日本に適す建築です。その和室に不可欠な『畳』。
畳は特有の弾力性もあり、その弾力が地震による揺れを軽減したと考えられます。
そして、避難所として使われている学校体育館の様な板の間では、
長い間地べたにいる事は、体にとっても辛いです。
しかし、畳の上ならば体が痛くなる事もありません!
畳は保温性、吸水性にも富んでいますので、板の間の数倍暖かいですし、
体温を奪われる事もありません!
畳の香りには心身のストレスを軽減するリラクゼーション効果も学術的に
立証されておりますので、一人でも多くの方々に日本古来から伝わる
『畳』を大切にして頂きたいと願っております。
【追記】
2011年10月現在、避難所として使われていた学校の体育館も全て閉鎖になり、
多くの方々が仮設住宅に入居されました。
しかし、仮設住宅には畳の部屋は少なく、仮設住宅に住む方々から
『板の間の部屋は寒い。畳を敷いて欲しい!』との声が多く上がっております。
この事を業界として重く受け止め、五万畳を被災地へ運ぶべく用意しております。